アドヴィックスがAUTOSAR準拠「QINeS-BSW RTOS」を採用

~次世代ブレーキシステム製品の制御ECUへ搭載~

PDF (138KB)

2019年1月15日(火)

SCSK株式会社


 SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、 株式会社アドヴィックス(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:大竹 哲也、以下 アドヴィックス)が開発する「次世代ブレーキシステム製品の制御ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)(以下 次世代ブレーキ制御ECU)」に対し、「QINeS-BSW RTOS(クインズ ビーエスダブリュー リアルタイムオーエス、以下 QINeS RTOS)」が採用されたことをお知らせします。


1. 背景および選定理由


アドヴィックスは、世界トップレベルのブレーキシステムサプライヤーとして、先進的で高品質な製品をグローバルに供給しています。


車の安全性や快適性が求められる昨今、ブレーキは、より重要なファクターに位置付けられており、アドヴィックスは、進化し続けるモビリティー社会を、安全・安心、利便・快適で支える次世代ブレーキシステム製品の開発を進めています。


次世代ブレーキ制御ECUにおけるRTOS選定において、以下の2つの条件を満たす必要がありました。
(1)自動車完成車メーカーへ提案するハイパフォーマンスな次世代ブレーキシステムの実現に対応できる、高い応答性、信頼性を持ち、かつ自動車

分野向けの機能安全規格「ISO 26262」の最も厳しい安全レベル「ASIL D」をクリアすること
(2)製品開発をさらに「高品質」「高効率」に行うために必要な充実したトータルサポートサービスを実現できるAUTOSARベンダーであること


SCSKが提供する「QINeS RTOS」は、国産のAUTOSAR準拠プロダクトとして上記の条件をクリアし、次世代ブレーキシステム製品のRTOSとして選定されました。

 
 

2. 次世代の自動車に要求される製品について


次世代の自動車に要求される製品の基盤ソフトウェアは、AD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)に向けた要求に代表されるハイパフォーマンスな制御への対処が求められます。


今回採用されることになった「QINeS RTOS」は、厳しい性能要求が求められるブレーキシステム製品においても、要求実現を可能にしています。


「QINeS RTOS」は、このたびの次世代ブレーキ制御ECUへの採用により、今後アドヴィックスの次世代ブレーキ製品を採用する数多くの国内外の自動車に搭載されることとなります。



3. 「QINeS」製品概要


「QINeS」は、「高品質」「高効率」な車載ソフトウェア開発を支える、AUTOSAR準拠のベーシックソフトウェア(BSW)を中心とした一連のソリューションです。BSW、開発・管理プロセス構築、教育、およびエンジニアリングサービスをワンストップで提供します。ソフトウェアの再利用と自動化によって、車載ECU開発において品質と生産性の向上を実現します。


車載システム開発における30年以上の経験と実績を持つSCSKは、「QINeS-BSW」およびその周辺サービスを提供することで自動車産業を支えてまいります。