教育スキルの習得とプロジェクトへの活用 ~教育の経験が仕事に活きる~

作成者: 古泉 文也

はじめに

 今回のエンジニアブログでは、私が今まで教育関連に携わった経験が自分の仕事(案件の遂行)にどのように活かされてきたかをお話ししようと思います。

 まずは簡単に私の経歴から紹介していきたいと思います。

 

経歴

 2014年度にSCSKへ入社後、モビリティ事業(QINeS)の開発業務に携わらせていただきました。2年目から自分の業務に加えOJT指導員として後輩の教育も実施、5年目にはSCSK新人研修の先輩社員マネージャーとしておよそ1年間教育関連の業務を経験させていただきました。その後、QINeSの導入案件でのリーダーとして、顧客対応およびSI対応業務に従事しております。

 経歴にあるように度々教育関連に携わられていただいており、そこで培ったスキルはその後の案件遂行に大きく影響していると感じます。私が得た教訓とどのように仕事に活きてるかお話しさせていただこうと思います。

 

教育で得たスキル・教訓

 教育を通して一番自分にとって大事にしていることは、「自分を知ることで他人を知る」ということです。教育現場において重要なのは、他人は自分とは違うことを理解し、個々人にあった対応をすることです。人に物事を教えるときや、相手を叱る・褒めるときに無意識に自分の経験や特性が反映されてしまいます。例えば、自分が仕事の取り組み方とか努力面を褒められるのがうれしい場合、相手を褒めるときも成果物ではなく「○○の時の仕事の仕方はよかったね。大変そうだったけど頑張ってたね」といった形で、過程を褒めてしまうことが多いです。しかし、相手が過程ではなく成果を褒められることに喜びを感じる場合、与え手と受け手がうまくかみ合わない現象が発生します。教え方をとっても、自分の経験から、こう教えられたのが自分にとって合っていたからと、相手にも同じように指導してしまうことが多いです。そういった一方通行の教育では、効果的な育成にはならず、最悪の場合パワハラととらえられてしまうこともあるのでないかと思います。

 1年間の教育業務では、教育に携わるにあたって自分の特性を知ることから始まりました。自分はどんなときに喜びを感じるのか、何を重視しているのか、仕事をするうえで相手に求めるものは何か、そういった自己分析をMBTIというメソッドを使用して理解を深めました。そして、新人およそ200人を指導していくにあたって、相手をよく観察し、どういった指導をすればこの人はより良く成長するだろう、どんなことを不安に感じているだろうと、日々考えながら教育に臨んでいました。

 自分を知ることで自分の特性や長所・短所を理解でき、他人を知る・観察することで、新たな気づきや自分に足りないものを得ることができます。教育業務が終わった後も、この「自分を知ることで他人を知る」ということを意識して仕事に取り組んできました。

 余談ですが、教育の最後には新人さんから「教育マネージャーに古泉さんがいてよかった」と言ってもらえたことはとてもうれしい経験でした。

 

仕事に活きる

 教育スキルは教育だけではなく、仕事にも活きています。特に私はリーダーという立場で複数人のメンバを抱えていたこともあり、教育現場で得たスキルはとても有用なものでした。

 教育にかかわらず、人との関係の中では、相手を尊重しそれぞれに合わせた対応をしていくことが、よい成果につながります。実際に成果物を作成していくメンバが仕事をしやすいように、適切な作業指示や抱えている不安の解決を一緒になって対応していきました。

 仕事をしていくうえでうまくいかないことも多く、丁寧な作業指示やフォローをしていても期待した成果物ができないことも時にはあります。そういった説明した作業や成果物が思い通りに仕上がってこないときに、「なんでこれが分からないの?」ではなく、「どうすれば分かるように教えられるか?」をすぐに考えるようにしています。相手の批判は関係性を悪くするだけでなく、その人の成長の妨げにもなります。(うまくいかなかったことに対して相手は相手で自己分析は必要だと思います。)自分本位に考えていると前者のように自分ならこれでできるのに何で相手はできないのかと、相手を批判する方向に考えてしまいます。それでは周りのメンバは自分についてきてはくれません。如何に自分に付いてきてくれる人・支持してくれる人(フォロワー)を増やすかが大事だと思っています。そうしたフォロワーが増えることでリーダーとして成り立ち、仕事がうまく回っていくのではないかと感じております。

 自分本位にならず、自分の特性を活かし、他人本位に考えていくことをこれからも継続していきたいと考えています。

 

思い

 教育の仕組みや教育プログラムの拡充はもちろん大事ですが、それを伝える側の人の成長がまず第一歩として重要だと思います。

 先輩社員一人一人が教育に対して熱意を持ち、教育に対する理解や技術を身に着けることが将来のSCSKの成長につながると信じております。

 また、これは教育に関してのみならず、私たちがかかわる皆様とのより良い関係構築のためにもとても重要であると感じております。

 


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/MBTI

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